魔女修行に出たキキが、住む場所として選んだコリコの街。
街を見て回るために高度を下げて飛んでいると、バスとぶつかりそうになってしまいます。
それを目撃した警察官にキキは叱られてしまうのですが、その警察官の声を担当しているのが山寺宏一さんです。
最近は、ものまねの番組でもよくお見かけしますよね。
ご本人のことや、この魔女宅で担当したキャラクターのことなど、まとめて迫ってみました。
警察官の声を務める山寺宏一さんとは?
- 生年月日:1961年6月17日
- 出生地:宮城県塩竈市
- 血液型:A型
- 職業:声優・タレント・ナレーター・司会者・ものまねタレント・俳優
- 事務所:アクロスエンタテインメント
わりと最近まで、山寺宏一さんはものまね芸人さんだと勘違いしていたのですが、実は本職は声優さんです。
1985年のオリジナルビデオアニメ「メガゾーン23」の中川真二役が、声優としてのデビュー作品のようです。
その後、テレビや映画のアニメ作品はもちろん洋画の吹替え、朗読CD、ドラマCDとどんどん活躍の場を広げていきます。
声優としてその技術力は高く、青年から老人、シリアスからコメディ、ヒーローから悪役ボス、そして吹替えから動物ものまでと様々な声色を使い分けています。
着実に結果を積み上げ、声優たちからもナンバーワンだと賞されるとともに「七色の声を持つ男」とも言われるようになっていきます。
しかも海外からの評価も高く、ウィルスミスの吹替えはご本人公認ですし、また世界数人と言われるディズニー公認のドナルドダック声優にも認定されました。
それでも、本職人の声優さんより有名タレントさんが話題作りとして声優起用される時代が来ると、自らタレント業にも進出して知名度を上げていきます。
もともと持っている演技力に巧みな話術も加わって、司会やラジオパーソナリティ、更にはバラエティやドラマまでマルチな活躍を見せていくのです。
ものまねも、そんなタレント業進出のひとつですが、さすがという激似なものまねで楽しませてくれます。
個人的にはそのイメージが大きく、失礼ながら今回初めて、マルチに活動されている声優界の大御所だと知ることができました。
警察官以外にも!魔女宅で3役の声優を同時に務めていた
そんな「七色の声を持つ男」山寺さんは、この魔女宅の中でも警官役を含めて3役こなしています。
https://twisave.com/SENIORPOLICEMAN/search/%23%E9%AD%94%E5%A5%B3%E5%AE%85
一人は、キキが部屋を間借りしているパン屋のご主人フクオ。
https://twitter.com/castle_gtm/status/949254943629692928/photo/2
もう一人は、クライマックスでキキが飛行船からトンボを救出する、その一部始終を実況中継するアナウンサーです。
https://twitter.com/castle_gtm/status/949254943629692928/photo/3
ちょっとづつの出演ですが、それぞれ三者三様のキャラクターを持っています。
きっちり感のある警察官、心優しい寡黙なパン職人のフクオ、言葉が次々と溢れるアナウンサーと全く異なっています。
これを同時に務めていたということですから、改めてその技術力が高いことが分かります。
しかもクライマックスの場面の中で、警察官の一言「アア…?」という言葉から、アナウンサーの長い実況に移るところがありますが。
とても同じ人が声を担当しているとは思えない、その技術力の高さを感じられます。
「七色の声を持つ男」山寺さんだからできた、3役だったのかもしれません。
初めは怒っていた警察官が最後に笑顔でキキに手をふるシーンも!
さて、山寺さんが声を担当する警察官ですが、最初キキに出会ったときは怒っていました。
「道路に飛び出しちゃダメじゃないか。あやうく大事故になるところだ。街中を飛び回るなんて非常識極まりない。」
低空飛行をして道路に飛び出したことを、キキは注意されたのですね。
ただ、「非常識極まりない」という言い方から考えると、警察官だから注意したということの他に、信用できないよそ者扱いという雰囲気も感じ取れます。
でも、最後には笑顔でキキに手を振っています。
これには当然、警察官として少年を助けてくれたことへの感謝の気持ちもあるでしょうし、助かって良かったという安堵の気持ちもあったことでしょう。
そしてもうひとつ、キキを街の人間として受け入れた瞬間だったと思われます。
よそ者ではなく知った顔、仲間という感覚が生まれたからこそ、警察官だけど「笑顔で手を振る」という表現をしたのでしょう。
しかも、自分では決してできない空を飛ぶという技術が人一人を助けました。
それに対しても最初は毛嫌っていた技でしたが、尊敬へと変わったと感じられますね。
まとめ
世界も認める「七色の声を持つ男」山寺宏一さん。
その山寺さんが声を担当した警察官は、この街の人がキキに感じたことを表現する代表だったのかもしれません。
最初のころ、みんなキキをよそ者扱いしていましたし、キキ自身もそれを感じ取って悩んでいました。
でも、最後にはキキが両親に宛てた手紙で「この街が好き」と言っています。
みんながキキを受け入れたことで、キキもそんな気持ちになったのですね。
この警察官が笑顔で手を振ってキキをウエルカムしたように、街の人全員が同じ感情だったように思います。
山寺さんが担当したのはこの警察官のほかに、パン屋のフクオと実況中継したアナウンサーでした。
どのキャラクターも、登場場面は少ないにも関わらず存在感はあるし、その短い中でも人物の個性までしっかり伝わってきます。
パン屋のフクオなんてほぼセリフもないのですが、だからこそその中で個性が出るってすごいなぁと思ってしまいます。
てっきり山寺さんて、ものまねの人と思っていましたけどすごい技術の持ち主過ぎて、今後のものまねの見る目が変わってしまいました。
コメント