魔女の宅急便というと、異国情緒たっぷりの美しい景色も印象深いですよね。
キラキラ輝く青い海とオレンジ色の屋根をした家々、石畳みの坂道や石造りの橋にトンネル、大きな時計台や路面電車。
日本では見られない独特な風景が、物語を引き立て彩りを加えています。
こんな素敵な場所があったら見てみたいとも思わせてくれるのですが、実はモデルとなった場所が実在するようなのです。
ジジという名前の由来にも関連しているようなのですが、その場所や由来などに注目していきます。
ジジの名前の由来はヨーロッパからきていた?
ジジの名前の由来には、二通りの捉え方があります。
ひとつはフランス由来、もうひとつはイタリア由来です。
フランス由来としたのは、フランスでは名字として「Gigi」がよく使われているのだそうです。
つまり、名前として馴染み深いからという捉え方ですね。
それからイタリア由来としたのは、イタリア語でジジとは男性という意味があるのだそうです。
つまり、ジジがオスの猫だと示したからという捉え方です。
どちらにしても予想しかできませんが、納得できる理由ですし、言葉としてヨーロッパの方の単語なんだなとは理解できますよね。
確かに、グーチョキパン屋のご夫婦の「フクオ」や「おその」のような日本的な名前ではありませんものね。
フランスかイタリアかははっきりしなくても、ヨーロッパ由来だということは間違いなさそうです。
魔女の宅急便の舞台は?
ここで気になってくるのは、魔女の宅急便の舞台となった場所で、残念ながら風景からして日本ではありませんが。
公式で、スウェーデンのストックホルムだと発表されています。
https://triptriple.com/ja/recipes/1226
例えば海の見える街は、ストックホルムのガムラスタン旧市街ですし。
オレンジ色の屋根をした家やランプ、石造りの丸いトンネルや乗馬をしている騎士の像。
街にある時計台や路面電車から、お店の看板やロゴ、壁に描かれた印まで、しっかり映像の中に描かれていました。
また、庭の片隅に描かれた綺麗な花はルピナスという北欧に咲く花で、そんな細かいところまで描写されているのには驚きました。
とはいえ似ている風景やお店という括りで言えば、モデルの場所以外にも世界各地に存在しています。
クロアチアやポルトガル、イタリアにエストニアなどヨーロッパ各国の名前が多く上がっているのが印象的です。
そんな中唯一、オーストラリアのメルボルンという名前もありました。
ここは、グーチョキパン屋の内装のモデルとなった「ROSS」というパン屋さんがある街なので、そういった観点からも注目されているのでしょう。
しかも、時計台や路面電車のトラムはよく似ているので、こちらが魔女宅の舞台ではないかという説もあるほどです。
昔オーストラリアはヨーロッパの植民地だった時代があったので、建物や風景などにヨーロッパ文化が色濃く残っているともいえますね。
ジジの恋人・リリーの名前もヨーロッパ由来?
リリーの名前には3つの節がありますが、ヨーロッパ由来といって間違いないと思われます。
リリーは真っ白で綺麗な毛並みをしていて、ジジは出会ったときの印象を気取っていると言っていましたが、とても気品があるメスの猫です。
このことをイメージしておくと、その名前の3つの説がすんなり入ってきます。
ひとつは、ラテン語の花「lilium」という言葉に由来するという説です。その白い綺麗な毛並みを思うと納得がいきます。
そしてもうひとつは、欧米での女性を象徴する名前に由来するという説です。
メスの猫ですから、それは大いに関係あることです。
最後のひとつは、英語での「百合の花」という意味に由来するという説です。
気品のある雰囲気からすれば、こちらもふに落ちます。
全体を通して、この3つの意味に当てはまったヨーロッパ由来の名前ということです。
まとめ
魔女の宅急便を観ていると、なぜか「フランダースの犬」や「ハイジ」の空気感を感じていました。
その感覚は勘違いじゃなくて、ヨーロッパの風景が魔女宅にたくさん盛り込まれているからなんだとはっきり理解しました。
ヨーロッパ文化が細く描かれ、スウェーデンの素敵な場所がしっかり描写されているので、風景の映像だけ見れば観光ガイドみたいですよね。
俄然、実物を見にいきたくなります。
そこに行って風や香りに触れることができたら、キキの感じたことや目にしたものもリアルに感じることができるかもしれませんよね。
魔女の宅急便の、少し贅沢な新しい楽しみ方とでもいうところでしょうか。
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