【魔女の宅急便】時代設定は何年頃?その頃の舞台はどんな感じだったの?

魔女の宅急便で、美しい街並みや風景には目を奪われます。

オレンジの屋根や石畳みの路地、青い海と時計台に続く路面電車の走る道などなど、日本では見られない景色の数々がそこにはあるのです。

思わず行ってみたいと思うような、そんな街並みに溶け込んで走るクラシックな車やバス、白黒テレビに映る旅客用の飛行船など。

これらは、年代を感じさせる昔懐かしの古き良きアイテムばかりです。

いったい時代は何年頃を描いているのか、そしてその頃の舞台となった場所はどこなのか。

たくさん散りばめられた風景の中のヒントの数々や、監督自身のコメントなどから検証していきます。

目次

魔女の宅急便の時代は第二次世界大戦を経験していない頃のヨーロッパ!

https://gaku-sha.com/entertainment/majono-takyubin-cameo

魔女の宅急便の時代設定はというと、1930年代後半から1940年代初期と推測できます。

こう読み解くうえで、まず一つのヒントとなっているのが白黒テレビの存在、それから大きな飛行船、街を走るボンネットバスやトッポリーノというクラシックな車たちです。

キキが、宙ぶらりんになったトンボを空飛ぶ魔法で救出に向かった一部始終は、白黒テレビで放送されていましたし。

その一件の大元でありトンボが興味を持っていた乗り物は飛行船で、お客さんをたくさん乗せて飛行していましたね。

あと、背景に映る街の道路には、ボンネットバスやトッポリーノがところ狭しと走っています。

何気なく描かれているようなこれらすべてが、その年代感を醸し出す重要アイテムとなってるというわけです。

第二次世界大戦を経験しなかったヨーロッパが舞台

それともう一つが、宮崎駿監自身が口にした「第二次世界大戦を経験しなかったヨーロッパ」という、魔女宅の舞台についてのコメントです。

まず、第二次世界大戦前の時代とすると、1945年より以前の年ということが前提となります。

ヨーロッパでの開戦は1939年ですので、その辺りの年代ということが大まかに理解できます。

そして、ヨーロッパでの白黒テレビの普及は1940年前後で、その後はカラーテレビの研究へと移っていくようです。

大きな飛行船については、魔女宅の場面のようにお客さんをのせて運行していたのは20世紀前半といわれています。

1937年にヒンデンブルク号という旅客飛行船が爆発事故を起こすと、その後の飛行船の利用は広告掲載用のみとなりました。

また、トッポリーノという車やボンネットバスは、1936年からヨーロッパなど海外では利用されていました。

そう言った現実の年代をまとめると、1930年代後半から1940年代初期あたりでは日常的に目にするものを、しっかり描き入れたんだと読み解くことができますね。

これを、日本感覚の年代で読み解いてしまった説もあります。

1950年代〜1960年代に、日本では白黒テレビが普及しトッポリーノやボンネットバスの一般化していたため、その年代あたりが設定された時代だと読み取ったのです。

ですが、そこで大切なのが宮崎駿監督の言ったヨーロッパという地域です。

ヨーロッパでその時代によく見かけた光景や風景、景色というものを、宮崎駿監督は演出したかったのではないかと想像できるのです。

とすれば、それは日本感覚の年代ではなくヨーロッパの物差しで見ていく必要がありますね。

つまり、宮崎駿監督が設定した時代というのは、1930年代後半から1940年代初期というのが妥当な説のようです。

https://twitter.com/hal9152/status/1130804861493075968

魔女の宅急便の主な舞台と言われている場所は?

https://1week-europe.com/2017/04/24/majotaku-scandinavia11/

魔女の宅急便の、主な舞台と言われている場所はスウェーデンです。

これは公式に発表されていて、「参考にした」とされたのはスウェーデン最大の都市ストックホルム

「大いに参考にした」とされたのはスウェーデン西南部のゴットランド島ヴィスビューの町です。

宮崎駿監督の言った「第二次世界大戦を経験しなかったヨーロッパ」という意味でも、スウェーデンは参戦国に入ってないので、そういう点でも裏付けされているというわけです。

とはいえ、なぜスウェーデンを選んだのかは定かではありません。

一説には、宮崎駿監督がまだシンエイ動画時代、幻となった映画企画「長くつ下のピッピ」のロケハンでストックホルムに行ったからだといいます。

「北欧のベネツィア」と呼ばれる水の都ですから、美しい街並みは印象的だったのかもしれません。

しかも、同じスウェーデンのゴットランド島ヴィスビューは、オレンジ色の屋根に白い建物という景観が特徴です。

宮崎駿監督の想像する、キキの住む街のイメージに近かったのかもしれませんね。

そういったことから言うとスウェーデン以外にも、個人的に旅行したアイルランドやサンフランシスコ、ポルトガルの首都リスボン、フランスのパリ、イタリアのナポリといった街も参考にしているようです。

またクロアチアのドゥブロヴニクや、ヨーロッパの元々植民地であったオーストラリアのメルボルンといった都市名も上がってきます。

魔女の宅急便の目を奪われるような風景は、スウェーデンの街並みをモデルに描きつつ、他の街の素敵な部分も調和させた、いいとこ取りの景色といえますね。

だからこそ、現実にあるリアル感も持ちつつも、どこか架空で幻想的な印象になるのかもしれません。

https://1week-europe.com/2017/04/24/majotaku-scandinavia11/

まとめ

https://search.yahoo.co.jp/realtime/search?p=%E9%AD%94%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AE%85%E6%80%A5%E4%BE%BF+%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E8%88%B9&md=h&rkf=1&ei=UTF-8&utype=img

魔女の宅急便の設定は、1930年代後半から1940年代初期の、スウェーデンを中心として世界各国の風景を盛り込んだ美しい街ということでした。

しかし不思議なもので、風景が日本のものではないせいか、魔女の宅急便自体が古めかしく感じることがありません。

もし背景が日本なら、再放送されればされるほど、あの頃はそうだったかもなあ、昭和は懐かしいなあといった感覚になったのではないかなと思いますよね。

でも、令和になった今でもそんな風に感じないのは、日本ではない土地だからかもしれません。

https://www.travel.co.jp/guide/article/29422/

そして逆に、海外でも魔女の宅急便が馴染まれたのは、そういったところが大きいといえるのかもですね。

と、なんとなく納得しつつ、とはいえ出てくる車や飛行船なんかは、クラシックなものばかりなんですよね。

そう考えると古びないのが不思議でもあり、この後何年経とうとそう思えるアニメなのかなともいえます。

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