トトロと人気を二分するくらいファンが多いキャラクターが、ネコバスです。
座席はもちろん、足下も窓も全部ふかふかの毛皮仕様で、風のようなスピードで駆け抜けてくれる乗り物型のネコです。
正直に言って、乗ってみたい!と思いますよね。
でも、実際あれに出くわしたら、びっくりして腰抜かしちゃうんでしょうね。
だって、顔はバカデカくて、身体の大きさが大型バスくらい、足もめちゃめちゃいっぱいあるネコなんて、完全に食べられちゃうって思っちゃいますもん。
ですから、驚いて千載一遇のチャンスを逃してしまわないよう、今のうちに「怖かわいい」ネコバスの正体や生態を、種明かししていきたいと思います。
ネコバスは足が12本ある!
ネコバスの足はタコみたくたくさんありますが、冷静に数えると12本です。
その12本の足を使って、野山や水面、電線なんかも器用に走ります。
スピードも自由自在で、走りはじめなどは自転車くらいのスピードとゆったりめも出すことができます。
次第に慣れてくると車くらいのスピードになり、最終的には木々も避けるほどの、風になったくらいのスピードまで出すことができます。
http://analogshinn.seesaa.net/article/454639138.html
そのスピードでも横転したりすることなく12本のしっかりとした足取りで、駆け抜けるという仕組みです。
また、逆に12本の足では不便とも思われる狭い木の先や電信柱のてっぺんなども、ネコの特性をいかして柔軟に止まっていることができます。
身体能力の高さがうかがえる、一面でもあります。
http://www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20100723/index.html
ネコバスの正体は一体何?
そんな凄い動きを見せる12本足のネコバスの正体はというと、もとは色々なものに変身する化けネコです。
とはいっても一般的なイメージは、人間への怨みのためにあえて人間に化け、呪い脅かすというようなあまり良くないものです。
ところがこのネコバスになった化けネコは、そういった要素はなく、どうやら乗り物好きが高じてこうなったようなのです。
というのもその昔は、お猿のカゴ屋でも知られる江戸時代の乗り物の籠屋に憧れ、カゴに変身していたのです。
ところが時が流れ現代のバスを見かけてしまった化けネコは、すっかりバスがお気に入りになってネコバスへと変身したということなのです。
なんともすっとんきょうな可愛らしい話ですが、宮崎駿監督いわく、大真面目にそういう設定らしいです。
そして性別はオスの化けネコで、目がヘッドライト機能、両肩のチャームポイントのネズミがマーカーランプの機能を果たしています。
そして背中の部分には、何かと噂の絶えない行き先表示機能も、もちろん備わっています。
ネコバスは穏やかで優しい性格⁉︎
最後、サツキと顔をすり合わせてくる場面からもうかがえるように、ネコバスの人懐っこさが見てとれます。
少なくともサツキたちを不審がったり、人間を恨んだりといったことは無さそうで、むしろ打ち解けたいと思っているようにさえ感じます。
そんなネコバスは、サツキのメイ探しでもちゃんとメイのところまで連れて行ってくれましたし。
https://www.biccamera.com/bc/item/1679022/
何より、メイが迷子になった原因である、心配な病院にいるお母さんのところへも連れて行っあげます。
そしてメイの、お母さんに栄養たっぷりのトウモロコシを食べさせたいという想いでさえも、叶えてあげるのです。
ちゃんとサツキやメイの気持ちを理解して、汲み取ってあげられる優しさがあります。
人間ではないのでお話はできませんが、気持ちが通い合える素敵なネコバスです。
https://prcm.jp/list/%E3%83%88%E3%83%88%E3%83%AD%20%E7%8C%AB%E3%83%90%E3%82%B9
実はこねこバスもいるらしい!
本編には登場しませんが、実はこのネコバスには「こねこバス」がいるのです。
そう考えると、ネコバスがサツキたちと別れたあと帰っていった「す」には、ネコバスのファミリーが待っていたのかななんて想像もしつつ。
2002年から三鷹の森ジブリ美術館で公開している、続編「めいとこねこバス」という14分ほどの短編映画で「こねこバス」は初お目見えとなりました。
ここでは、つむじ風となったこねこバスを捕まえたメイが、様々なネコバスや懐かしのススワタリ、その他多くのケモノたちと出会うことで成長していくという物語となっています。
宮崎駿監督のネコバスの正体から考えを深めると、化けこねこも血は争えないものでバスが気に入って、立派なネコバスになるべく修行中ということになりますね。
頑張れ、こねこバス!
まとめ
この続編で明かされているネコバスの生態としては、たくさんのバス仲間がいるということです。
電車みたいな胴長なネコバスもいれば、安定感ありそうな尻尾が3本のネコバスなんかも登場しています。
あと、長老みたいなネコバスはさすが迫力が違って、飛行船タイプのビックでゆったり感のあるネコバスとなっていました。
どれも乗り心地の興味をそそるネコバスばかりですが、やっぱりまずは基本のネコバスちゃんが一番乗ってみたいですね。
その場合は、急にスピードがあがっても、変なところを摘んでしまわないように注意しないといけません。
全部がネコバスの身体ですもの、痛っ!となって元の化けネコに戻ってしまいますからね。
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