さまざまな出来事などが重なって、トンボから誘われたパーティーに行けなくなってしまったキキは元気を無くしてしまいます。
そんな時突然おそのさんから、コポリさんという人宛てのパンの配達依頼を受けます。
キキは気づいていませんがコポリというのは実はトンボのこと、しかもお届け物の中にはトンボ宛てのメモまで忍ばせてあります。
これは、気遣いのできるおそのさんだからこその行動だったりするのですが。
ここではそのあたりに注目しつつ、キキの周りの人たちの優しさをご紹介します。
おそのさんからトンボへのメモに書かれていた事は?
おそのさんが添えたトンボへのメモの内容は、映画にも原作にも出てきません。
イマジネーションを膨らませていくしかないのですが、チラッと見えた中身は意外と長い文章で手書きのもののようです。
推測するに、きっとおそのさんがキキの気持ちを汲みトンボに送ったメッセージなんじゃないかと考えられます。
多くの皆さんも、パーティに行けなかった一連の出来事を見ていたおそのさんが、キキとトンボの仲を取り持つために書いたメッセージだと捉えているようです。
あの日のキキの事情と気を落としてしまったことなどを説明して、元気付けてあげて欲しいとお願いした内容だったのではないでしょうか。
それの裏付けとして、それまで「魔女子さん」と呼んでいたトンボが、おそのさんからのメモを読み終わった後から自然に「キキ」と呼ぶようになっています。
それは、メモの中にキキの名前が何回も出てきたからで、内容がキキに関することだったと想像できます。
とすれば、だいたい推測したメッセージであっていると思えますね。
ただあまりにもトンボの表情が冷静で、実はレシートや領収書的なものだったりしてなんていう笑い話もあったりするんですよ。
いちいち騒がずに受け止めて読み進めたのは、トンボの優しさだったかもしれませんけどね。
そもそもおそのさんはなぜキキにパンを届けさせたのか?
一言で言えば、おそのさんの親心とでも言うのではないでしょうか。
おそのさんは、キキの性格をよく知っています。
ああしろこうしろと言っても素直に聞き入れる子ではないし、むしろ意固地になってしまうかもしれないと考えたのかもしれませんね。
でも、何か手を打たないとキキは自分の殻に閉じこもってしまいます。
そこで、トンボも良い子だと理解して信じたうえで、今回の作戦を実行したのでしょう。
お届け物をキキに依頼する時、トンボ宛てではなく「コポリ」という人宛てと、あえて馴染みのない本名を使ったのがその証拠です。
そうでもしないと、キキはトンボのところに行ってくれないというおそのさんの読みがあったのだと思います。
そして、そうまでしてキキに届けさせたその意図というのは、トンボとの仲直りのきっかけづくりです。
もっといえば、あえてキキに届けさせてその中にメッセージをつけることに意味があったとも言えるのです。
なぜなら、トンボがメッセージを読み内容を受け止めたあと、キキを誘いやすくしてあげれるからです。
さすがおそのさん。
その読みは当たっていて、トンボは飛行船を見にキキを誘い出してくれました。
おかげで、パーティーの事でギクシャクした想いを取り除くことができていますから、親心から立てた作戦は大成功ということですね。
トンボからキキへの招待状も素敵!
そう考えると、トンボもなかなか気遣いができる良い子だなと思ってしまいますよね。
おそのさんのメッセージを素直に受け止めていますし、パーティーをすっぽかされたと根に持ったりしていないですものね。
そもそも、飛行クラブのパーティーにキキを誘ったのだって、少しでも笑顔になって欲しかったとも言えます。
うがった見方をすれば、キキを連れて行けば空を飛べる人と知り合いなんだと飛行クラブの仲間たちに自慢できるからとも捉えられるのですが。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13217975523
可愛らしいパーティーの招待状を持ってくるあたりなど気が利いていますから、そういった自己中な意味だけではなかったといえます。
しかも、「Miss Witch」魔女子さんへとしたためてあって、キキに来て欲しいんだという気持ちが伝わってくるようで素敵です。
そういうところから、きっとキキのテンションも上がり嬉しくなって、洋服についておそのさんに相談したりしたのかもしれませんね。
だとするなら、なんともキキも女の子らしくて可愛い反応です。
https://kinro.ntv.co.jp/article/detail/202003majyo2
まとめ
最初キキは、明るくてフレンドリーなタイプの子かと勘違いしましたが、実は、内に入っていって抱え込んでしまうタイプの子だったんですね。
だから、真逆のおそのさんみたいなサバサバして威勢の良いタイプの女性や、脳天気なほど明るくお構いなしのトンボみたいなタイプが、近くにいてくれることはプラスだったはずです。
親元を離れて心細かったかもしれませんが、優しくて温かい素敵な味方を作ることができたこと、そしてキキ自身もそれに気づけたことは大きな一歩となったことでしょう。
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