新海誠監督の話題作「天気の子」
天気を操れる少女とそれを支える男の子のお話ですが、この話の中に深海監督の前作「君の名は。」の登場人物も出演しているということで話題となっています。
同じ世界で暮らす「天気の子」と「君の名は。」の登場人物ですが、その2つの世界を見ていくと矛盾が生じていることがわかるんです。
「天気の子」と「君の名は。」の時系列から、2つの世界の矛盾を見ていきましょう。
「天気の子」に「君の名は。」の登場人物が登場!
多くの人が驚いたであろう「君の名は。」キャラクターの登場シーン。
登場していた全メンバーは以下の通りとなっていました。
四葉 → 空を指さす女子高生
テッシーとさやちん → フリーマーケットの観覧車
瀧くん → 依頼人の立花富美ばあちゃんの孫
三葉 → 指輪ショップの店員
ちなみに四葉ちゃんは最後の方のシーンで登場してくるのですが、見つけられなかったという人が多数いました!
「天気の子」と「君の名は。」の時系列をまとめてみた
このように「君の名は。」のキャラクターたちが多く登場している「天気の子」
同じ時間を過ごしていることから、「天気の子」と「君の名は。」は、同じ時代を過ごしていることになります。
ではこれまでの2つのストーリーの時系列はどうなっているのでしょうか…
天気の子の時系列
天気の子の時系列を順に見ていきます。
帆高は高校1年生で家出をして上京。
お金がなく困っていた帆高とマクドナルドでバイトをしていた陽菜の最初の出会いがこの年です。
陽菜が天空に行き天候を操れるようになり、東京は雨が続く異常気象となります。
人柱の陽菜を帆高が助け出したことで、一度晴れた東京の天気はその後ずっと天が降り続くこととなります。
帆高は警察に捕まり保護観察処分となり島に帰らされ、その後3年間は陽菜と連絡を取らずにすごします。
高校を卒業後、再び東京へ向かった帆高。
雨が降り続き水没した東京で陽菜と再会を果たしました。
君の名は。の時系列
次に君の名はの時系列です。
2013年10月4日 糸守町にティアマト彗星が衝突する
2022年の春、瀧は大学を卒業します。
そして三葉と四谷の階段で再会を果たしました。
再会を果たした日は小説に記載されていて2022年4月8日なのだそうです。
「天気の子」と「君の名は。」の時系列を比較してみると、おかしなことに気が付きますよね。
「天気の子」の結末で「君の名は。」の結末が変わった!?
同じ時代を過ごしている「天気の子」と「君の名は。」の登場人物たち。
上で時系列を見た時代だとすると、「君の名は。」の登場人物である瀧と三葉が映画内で再会するシーンである、晴れた空の下で出会うという設定がおかしくなってしまうのがわかります。
「君の名は。」で瀧と三葉の再開した2022年4月の東京は確かに晴れていたのに、「天気の子」では2021年からずっと雨が降り続く世界になっているのです。
この矛盾を考えたときに、「天気の子」で陽菜と帆高が世界の未来を変えてしまったということになります。
未来が変わってしまったことで、瀧と三葉が再開することがなくなってしまった可能性もあります。
この矛盾を考えたときに「天気の子」のパンフレットでの新海誠監督のこのようなメッセージがヒントとなりました。
この「パラレルワールドーあり得たかもしれない別の可能性世界」という部分が引っかかります。
瀧と三葉の再会前を描きたかったということですが、雨が降っている中での再会シーンは描かれていませんし、個人的に二人が四谷の階段で再会する未来のシーンは、当初のものと変えられてしまったと考えています。
「君の名は。」の瀧は「天気の子」内では結婚している!?
そして二人が再会するという未来が変わってしまっている中で、瀧君はご結婚されている可能性もあるんです。
というのも小説版の「天気の子」で、2024年に帆高くんが依頼人である瀧君のおばあちゃん・富美さんの家へ再度訪れたときに、富美の部屋にはいくつかの写真があり、その内の一つに 「お孫さんの結婚写真」があると記述されています。
この孫というのは瀧である可能性が高く、そうなると瀧が2024年の時点で誰かと結婚していることが判明します。
この結婚相手は誰なのか…
ここでも先ほど紹介した深海監督のメッセージにヒントが隠されているのかなと感じました。
「たとえ想い人とはまだ再会できていなくても、人生や日常は当たり前に存在していて…」
「まだ再会できていなくても」ということは、いづれ再会する未来が待っているのではないでしょうか。
雨が降り続いている東京でも、瀧と三葉の結びはつながっていて再会し、結婚しているといいですよね。
というか瀧くんの結婚相手は三葉でないと納得いかない!という個人的な思いもありますw
まとめ
「天気の子」と「君の名は。」の時系列をまとめてきました。
「君の名は。」の登場時人物が「天気の子」にも登場してくるシーンが見られることから、2つの世界はリンクしていることがわかります。
しかし「君の名は。」で描かれていた結末は、「天気の子」の帆高と陽菜の二人によって変えられてしまった可能性が高いです。
四谷の階段で出会う瀧と三葉のシーンに矛盾が生じていることから、二人の出会う未来は変えられてしまったかもしれません。
しかし深海監督の「まだ出会う前の二人」というメッセージから、二人が出会う未来は形は変わってしまったかもしれませんが、出会うという事実は変わっていないのかなと感じています。
というかぜひそうであってほしいなと個人的には感じています。
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