エンディングの赤ちゃんはさつきとメイの妹？ストーリーに思わずほっこり！【となりのトトロ】

実はエンディングに出てくる赤ちゃんは、近所のお友達の妹か弟のようです。

一部には、さつきとメイの妹か弟ではという噂もあるのですが、そうではなさそうです。

その説の中では、お母さんが入院していたのは、結核を患っていたが妊娠もしており、出産のために大事をとったからという解釈でした。

でも、ジブリいわくは病気のための入院となっているようですし、お母さんが退院してタクシーで戻ってきたエンディングの一コマに赤ちゃんはいません。

生まれていれば、お母さんが一緒に連れて帰ってくるでしょうから、さつきやメイの妹や弟説は残念ながらなさそうです。

またエンディングでは、お母さんが退院してきた年の秋冬を描いているようなので、病気を治した後にできた赤ちゃんということもなさそうですから。

そうなると、真壁家がここに引っ越してきてから仲良くなった、さつきの小学校の友達の妹か弟ということになります。

近所の友達の妹か弟だから、メイも仲良くなって手をつないでいるということももちろんあります。

でもそれよりも、メイの成長ぶりが伺える一幕という意味合いが強いのではないでしょうか。

今までは自分が一番年下で、何かといえばお姉ちゃんのさつきに甘えたり、泣きわめいたりしてわがままをしていました。

でも、自分より小さい子が現れたことで、“お姉ちゃん”になろうとしている様子がみえます。

それを象徴するように、小さい子たちを従えて先頭を歩くメイは、お人形さんをおんぶしている場面があります。

メイくらいの子って、そういう風にしたり、おままごとをしたりすることから、年上意識を強くしていくように感じます。

きっと、さつきにしてもらった事を思い出しながら、ひとつ大人になろうとしているメイと、お姉ちゃんとメイをしたう赤ちゃんの一コマといえます。

エンディングで描かれている草壁家のその後では、さつきとメイがお母さんにちゃんと甘えらていて本当にほっこりさせられます。

というのもお母さんが入院していた間は、メイがどんなに寂しく思い、さつきが“お姉ちゃん”になろうとどんなに強がっていたかが、こちらにも伝わっていましたから。

子供なのに子どもでいられない中、2人ともがよく我慢したという感じでした。

しかも、お母さんがそんな2人の本当の気持ちを、取りこぼすことなく汲み取ってくれたこともそのほっこりを助長させます。

もう大人でしょと突き離したりせずに全部を受け止め、言葉にしなくても伝わっているような包容力が感じれます。

もちろん、そういう事ができたのも、お母さんの体調が良くなったからに違いありませんから、戻ってきて良かったという思いも溢れますしね。

なんにしても、日常のありふれた一コマ一コマが、幸せのひとコマひとコマに変わって見えたエンディングです。