2019ラグビーワールドカップにおいて、日本代表のキャプテンを務めるリーチマイケル選手。
日本チームをプレイ面、メンタル面で牽引。まさに、リーダーにふさわしい選手ですね。
ニュージーランド生まれのリーチ選手。
来日したのは高校時代。北海道の高校へ留学し、以降日本でラグビーの腕を磨いてきました。
日本人の奥さんと結婚、本人も2013年に日本国籍を取得。
日本への愛がとにかく深く、ワールドカップにおいても獅子奮迅の活躍をされています。
ここで気になるのが、日本の高校を選んだ理由。
母国ニュージーランドといえば、代表チームオールブラックスを擁するラグビー大国。
「格下」である、日本の高校へ進学したのはなぜでしょう?
気になります・・・
本記事では、そんなリーチマイケル選手の高校時代にフォーカス。
「なぜ日本へ留学を?」「高校時代はどんな選手だった?」
などなど、情報をまとめています。
興味を持たれた方、ぜひご覧くださいませ。
リーチマイケルが日本に留学を決めた理由は?
1988年10月7日、ニュージーランドのクライストチャーチでリーチマイケル選手は生まれます。現在31歳ですね。
ラグビーを始めたのは5歳の頃。
ラグビー経験者である父親の影響を受け、興味を持つようになったそうです。
高校はセントビーズカレッジへ進学。伝統あるラグビー強豪校で、日本との交換留学が盛んに行われています。
リーチ選手の実家で、日本の留学生が生活することも。
ニュージーランド時代から、日本人、そして日本ラグビーに触れる機会が多かったようですね。
ニュージーランドへ留学する高校生は、全国クラスの有望な選手ばかり。
真面目さと謙虚さ。そして確かなテクニックを持ち、チーム内でも一目置かれることが多かったとのこと。
そんな日本人留学生と接する中で、ふと疑問を感じるリーチ選手。
「この人たちは真面目で技術も優れている。だが、なぜ日本代表は弱いのだろう?」
日本ラグビーへに対して、さらに関心を持つようになります。
その折、札幌山の手高校への交換留学の話が舞い込んできます。
何があっても、日本に行きたかった。NZを出たかった。出ていった方がお父さん、お母さんの負担も減るし、自分で好きなこともできると思った。
後にインタビューで、このように語るリーチ選手。
ニュージーランドで過ごした少年時代。苦労も多かったようですね。
日本ラグビーへの強い関心、そして母国を離れたいという思い。
これらが重なり、リーチマイケル選手は日本へのラグビー留学を決断します。
リーチマイケルの高校時代は?
出典 : Twitter
札幌山の手高校へ留学、日本でのラグビー生活をスタートしたリーチ選手。
そんな彼ですが、早々に大きな試練を経験することになります。
それは1年生の時の全国大会。
2回戦で、埼玉県代表の正智深谷高校と対戦。
当時の正智深谷といえば、トンガ人留学生数名を擁する重量級フォワードが最大の武器。
全国優勝を成し遂げるほどの強豪校です。
結果は5対89の完敗。技術面や体格面、全てにおいて勝る相手にボッコボコにされてしまいます。
自分の力不足、そしてチームとしての弱さを痛感したリーチ選手。
この経験を機に、より一層ラグビーへの情熱を燃やすように。
特に力を入れたのが肉体改造。
日々のハードな練習に加え、本格的なウェイトトレーニングを実行。
誰にも負けない強靭な肉体を目指しました。
その努力が実を結び、3年生のころには体重が100kgに。
1年生のころは76kgでしたので、20kg以上の増量に成功しています。
ラグビープレイヤーに推奨される摂取カロリーは、一説には4,000kcal以上。
それほどハードなスポーツであり、体重を維持するだけでもかなりの食事量が必要になります。
食事もトレーニングの1つと捉え、満腹でも我慢して食べていたのでしょうね・・・
そんなストイックすぎる高校時代を送ったリーチ選手。
根底には、「チームとして強くなりたい」という強い思いがありました。
人情味溢れる人柄、そして皆を率いるリーダーシップは、このころに培われたのかもしれませんね。
ここがすごい!リーチマイケルのラグビープレーの魅力は?
オフェンス面、ディフェンス面ともに優れた技術を持つリーチ選手。
特にディフェンスのテクニックに関しては、間違いなく世界トップクラスでしょう。
ワールドカップ2019において、世界の強豪国と対戦するリーチ選手。
「低く突き刺さるタックル」で、相手の動きを止める場面が何度も見られました。
体格に勝る海外プレイヤーをもなぎ倒し、日本の窮地を幾度となく救っています。
また、相手のボールに絡みつく「ジャッカル」も、リーチ選手の得意技。
ボールを奪う・相手の反則を誘発するなど、成功すれば味方チームにとって有利な状況に。
とは言え、決めるのが非常に難しいテクニック。
まず第一に、相手チームのサポートよりも速くボールに反応、絡む必要があります。
相手の人数が揃い安定してしまえば、いかに怪力だったとしてもボールに触れることすらできないでしょう。
さらに相手のプレッシャーに負けてボールの上に倒れてしまうと、反則を取られることも。
一転、ピンチを迎えることに。
ボールに対する素早い反応、足腰の強さやバランス感覚などが求められる、高度なプレイ。
やっぱりすごいよ、リーチマイケル。
まとめ
ここまで、リーチマイケル選手の高校時代を中心にお話してきました。
いかがでしたか?
ラグビーワールドカップ2019において、強豪国を打ち破り躍進を続ける日本代表。
フィジカルやテクニック面もそうですが、やはり選手同士の連携がすごいですよね。
常にチームワークを意識し、練習に取り組んできたのが見て取れます。
そのチームを率いるのがニュージーランド生まれ、日本育ちのリーチマイケル選手。
彼のストイックで優しく、思いやりのある人間性。
それが日本代表チームのプレイに表れている、そんな気がします。
本記事を最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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