忙しい主婦の味方でとっても便利な食洗機。そんな食洗機の法定点検の通知が突然来た!という方もいらっしゃいますよね。
「食洗機の法定点検って、値段もかかるしやらないといけないの?でも、もし罰則があるなら無視できないし…」そんな風にお悩みの方もいると思います。
今回はそんな方のために、食洗機の法定点検をしないとどうなるのかについて調査しました。
こちらを見たら食洗機の法定点検への悩みが解消されますので、ぜひ最後までご覧になってくださいね。
食洗機の法定点検をしないとどうなる?
食洗機の法定点検について、詳しく知らない方も多いと思います。そもそも食洗機の法定点検とは、「長期使用製品安全点検制度」のことを言います。
「長期使用製品安全点検制度」とは経年劣化による事故の発生の恐れが高く指定された製品に対し、メーカーは点検期間に所有者に通知する義務があり、所有者は点検する責務がある制度です。
そのため一定の期間が着たら、メーカーが購入者に「もうすぐ点検時期ですよ」という連絡をしているというわけです。
この制度の対象にビルトイン式電気食洗機が対象となっていました。こちらにはもともと卓上型食洗機は含まれませんのでご注意ください。
なぜビルトイン式電気食洗機(以下、食洗機)がその制度の対象になっていたかというと、食洗機は長期間の使用に伴い、配線が断線し出火する事故が発生していたことによります。
こうした経年劣化事故を予防するために法定点検制度の対象となっていました。
そのため法定点検をしないと食洗機が原因で起こる火事等の事故を防げない可能性があるのです。
ですが、こちらの法定点検制度は2021年8月に改定されており、食洗機は対象から外れていますので、事項で詳しく解説します。
食洗機の法定点検は本当に必要?
食洗機の法定点検ですが、本当に必要かどうか気になるところですよね。メーカーから通知が来ても面倒でついつい後回しにしてしまいがちの方も多いと思います。
結論から言いますと、法定点検の要・不要は、製品によります。
前述しました「長期使用製品安全点検制度」ですが、2021年8月1日から、食洗機は指定製品の対象外となりました。
というのも、昨今の技術向上によって経年劣化対策が進歩したことがあり、事故率が制定時よりも大きく低下したため食洗機は法定点検の対象外となったのです。
では、「もう法定点検は関係ないんだ」と思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。どういうことかというと、法定点検対象となる商品と対象外となる商品とに分けられるようになっていることにつながっています。
この「長期使用製品安全点検制度」公布日2021年7月27日から1年間、つまり2022年7月26日までに点検期間の始期が到来した製品は点検措置を行う経過措置が設けられています。
制度改正により、経過措置を加味しての法定点検対象商品は以下にまとめられます。
法定点検対象
①公布日前に点検期間の始期が到来しているもので施行日前に点検が実施されていないもの
②公布日から起算して1年を経過する日までに点検期間の始期が到来するもので施行日前に点検が実施されていないもの
法定点検対象外
①施行日前に点検期間が終了しているもの(点検期間内に実施されなかったものも含む)
②施行日前に点検期間は終了していないが、施行日前に点検が実施されなかったもの
③公布日から起算して1年を経過する日よりあとに点検期間の始期が到来するもの
少し難しいのでさらに分かりやすくまとめてみました。
・2021年7月27日から2022年7月26日までに点検開始日が来ていたら法定点検対象になる
・2021年8月1日以前に法定点検を受けていればその後受ける対象でははない
・受けていなくても2021年8月1日までに点検期間が終わっていたら受ける対象でははない
・2022年7月27日以降に点検開始日が来ても受ける対象でははない
基本的に対象製品にはメーカーからはがき等で通知があったり、製品自体に約10年でランプが点灯してお知らせされたりします。
ですがメーカーから通知されたもので点検対象外となるものも中にはあるかもしれません。
そのためご自身がお持ちのものが対象なのかそうでないのかが分からない方は、直接各メーカーに問い合わせてみるといいですね。
ちなみもし点検期間が過ぎてしまっても、メーカーには点検責務がありちゃんと対応してくれますので安心してください。
ただし、法定点検期間内、期間外にかかわらず、各メーカー点検は有償となりますので注意が必要です。法定点検の金額はおおよそ1万3,000円前後となっています。
決して安くはない値段となっていますので、ご自身が納得できるタイミングで依頼してくださいね。
食洗機の法定点検を受けないと罰則はあるのか
もし法定点検を受けることをうっかり忘れていたら、罰則があるのか気になるところですよね。ですが法定点検を受けることは、法律上で義務付けられているわけではありません。
そのため、たとえ法定点検を受けなくても所有者に罰則はないのです。
ただ、メーカー側や管轄する経済産業省は、安全のためにも一定の時期が経ったら点検を受けていくことをおすすめしています。
罰則の有無にかかわらずより安全・安心に使いたい方は法定点検を受けるといいですね。
法定点検しないとどうなる?まとめ
・法定点検をしないと事故の予防ができない可能性がある
・法定点検は製品の点検時期によって対象が分かれるのでメーカーに確認するのがよい
・法定点検をしなくても罰則はない
以上、食洗機の法定点検についてお伝えしてきました。
食洗機は法定点検があるなしにかかわらず、一定期間が経ったら積極的に点検することが推奨されていますが、法定点検をしなくても罰せられるわけではないのでご自身で判断することができます。
ですが制度の対象から外れたことにより今後メーカーからの通知が来なくなるため、ご自身が責任をもっていつどのタイミングで点検するのかを把握しておく必要があります。
もちろん、点検前に故障かな?と思ったらすぐにメーカーに連絡して修理してもらってください。
食洗機の標準使用期間は10年といわれていますが、実際には使用方法やメーカーによってそれより短い寿命を迎えるものもあります。
せっかく購入した大切な食洗機ですので、できるだけ長く安全に使えるようにしましょうね。
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