雪が積もってきたとき、雪かきをしたことがない方は方法が分からず慌ててしまいますよね。
「アパートに住んでいたら大家さんがやってくれるのか、自分でやらなきゃいけないのか、よくわからない…。」
「そもそも雪かきの正しいやり方ってなんだろう…?」
そんな雪かきに関する疑問を解消するのが今回の記事です。
こちらでは、雪かきをしないとどうなるのか、雪かきの必要性、アパートの雪かきの義務や方法をまとめました。
最後まで読めば、突然雪が積もってしまってもちゃんと対処できちゃうのでもう心配いりません!
ちなみに…今回屋根や高いところから雪をおろす「雪おろし」はご紹介しません。大変危険なので業者や経験者に相談してくださいね!
雪かきをしないとどうなるの?
家の中から眺めるだけなら真っ白できれいな雪ですが、放っておくと大変なことになりかねません。
雪かきをしないとこんなことが起こります。
- 家から出たときに凍った雪で滑って転倒する可能性
- 最悪の場合家の中から外に出られなくなる
- 駐車場から車を出せなくなる
- 積もった雪から泥棒が2階に侵入
豪雪地帯だと家の周りに積もった雪が家の周りを囲んで雪の重さでドアが開かなくなる、なんてこともあります。
また、踏み固められた雪が凍ってつるつるに滑ってしまい、勢いよく家を出た瞬間に転倒…なんてことになりかねません。
出勤時にいざ車を出そうとしたら、タイヤが雪で埋まって出せない!なんてことも。
このように雪は眺めるだけでなく、積もったら雪かきをしないと危険と隣り合わせなのです。
アパートの雪かきは義務?除雪の方法は
アパートの雪かきは義務?
雪が積もりやすい地域ではアパートを借りる際の賃貸契約書の中に、雪かきについても明記されてあることがありますが、明記されていなければ基本的にアパートの雪かきは住居者が行います。
誰がどこまでやる、という明確なルールは存在しないので、良識の範囲内でやることになります。
例えば、
- 自分の部屋までの廊下、階段
- 借りている駐車場
- 共有スペース
などは、もし自分がアパートに住んでいたら雪かきする範囲となります。
まれに「やり方が分からないし、そのままにしておこう」と放置してしまう方もいますが、ご近所トラブルになりかねないのでおすすめしません。
あとで積もった雪が隣の住居者のところに進出して滑ってけがをした、車が動かなくなった、なんてことになったら大変です。
また、自分の生活スペースだけでなく共有スペースも行うことでトラブルを防ぐことができます。
このように未然にトラブルを防ぐ意味でも積極的に雪かきを済ませておくほうがいいでしょう。
もしも自分でできない場合は以下の方法も試してみてください。
- 大家さん、管理会社に相談してみる
- 管理会社に許可をもらってから業者にお願いする
断られたり費用が掛かったりする場合もあるかもしれませんが、身を守るために少しでも安全な方法をとりましょう。
また、アパートの場合は集めた雪を適当な場所に置くと迷惑になる場合があります。
そのためほかの地域の住民に迷惑が掛からないようにアパートの敷地内の任意の場所に捨てたり流雪溝を利用したりすると良いですね。
除雪の方法
1. 雪が固まっていない朝7~9時の間に行う
人が踏み固めてしまった後に雪かきをするのも固くてとても雪かきできませんので、積もったらなるべくやわらかい雪の状態の朝に雪かきすることをおすすめします。
2. 少しずつ切り出しながら雪を滑らすように運ぶ
大きな雪のかたまりは想像以上に重いので、不慣れな方はスコップで小さく切り出し回数を分けて運ぶほうが効率よくできます。腰も痛めにくくなりますよ。
3. タイミングは天気の様子を見て雪がやんだ時でOK
ただし、豪雪地帯では降りやむのを待っているとさらに積もってしまうので、様子を見てやりましょう。
雪かきはどの程度積雪したらするべき?
雪かきは5~10センチ積もったらするといいでしょう。
それ以上積もると、雪が重くなってかなり大変になります。
フワフワで軽いイメージの雪ですが、固まると大人の男性でも持ち上げるのは大変です。
そのため雪が積もって10センチを目安に雪かきを開始すると良いですね。
雪かきでのNGな方法
これをやるのはナンセンス!なNG7選です。
NG1. 一人で雪かきを行う
NG2. 一度にたくさんの量を運ぶ
NG3. 腕だけに力を入れて雪をすくう
NG4. 捨てるとき勢いよくシャベルを振る
NG5. 適当な場所に捨てる
NG6. お湯を使って雪を溶かす
NG7. 一回の雪かきで終わらそうとする
解説していきます。
NG1. 一人で雪かきを行う
一人で雪かきをした場合、もし何かあったときにすぐに助けを呼べない可能性があります。できる限り複数人で行うことをおすすめします。
NG2. 一度にたくさんの量を運ぶ
手早く終わらせようと一度にたくさんの量を運ぶと、腰や腕に負担がかかり、体力を使います。よほど体力に自信がある人以外は少しずつ運んだほうがかえって効率よく終わらせることができますよ。
NG3. 手だけに力を入れて雪をすくう
雪かきは体全体ですることで、腰や手首を痛めずに済みます。雪を救うときは必ず足腰、腕、そして足にグッと力を入れて雪をすくいましょう。そうすることで腰や手首をひねることなく作業することができます。
NG4. 捨てるとき勢いよくシャベルを振る
雪を捨てるときに遠くまで運ぶのが面倒でシャベルを振ってしまうと、周りに人がいた場合危険です。また、勢いよく振った反動で腰をひねって負傷するかもしれません。面倒かもしれませんが、足を使って運ぶことをおすすめします。
NG5. 適当な場所に捨てる
雪かきで出た雪はどこに捨ててもよいわけではありません。
■雪かきで捨ててはNGな場所
捨ててはいけない場所は大きく分けて4つあります。
①公道
②下水道
③川や池
④隣の敷地に隣接している場所
①②③は雪を捨てることで機能しなくなってしまったり管理上に支障があったりしてはいけないので、もし捨ててしまうと法律に触れる可能性があります。
④はアパートのところで前述したとおり、隣人トラブルを招く可能性があるためです。
また、部屋の近くに雪を集めると、雪を足場にして泥棒が2階に侵入してくる可能性があります。できるだけ部屋から離れた場所に雪を集めましょう。
NG6. お湯を使って雪を溶かす
やりがちな行動かもしれませんが、気温がさらに低くなるときにお湯を使うと溶けた雪や冷めたお湯が凍って滑りやすくなり、転倒する可能性があります。
一見便利な方法に聞こえますが、お湯を使って雪を解かすのは気温が高くなる見込みがあり、雪が今後降らなそうな場合の対処法として考えましょう。
NG7. 一回の雪かきで終わらそうとする
少しの雪なら1回で終わらせられるかもしれませんが、無理は禁物です。雪かきは思っている以上に過酷な作業です。
早く終わらせたいからと無理をすると、けがをしたり体調を悪くしたりする原因になりますので、雪かきは3-4回に分けて作業しましょうね。
便利な雪かきグッズを紹介!
雪かきに便利なグッズはいくつかありますので参考にしてくださいね。
雪かき専用のものを使うことで効率よく作業できます。
①防水の手袋、長靴…軍手もいいですが、雪ですぐにビショビショに濡れてしまうので、防水がおすすめです。
②スノーダンプ…押して書き出す大型雪かき道具。雪国で多く使われます。
③スノープッシャー…押して書き出す雪かき道具。軽量のものが多いのでオススメ。
④スノーブラシ(車)…車のルーフから雪を下す際に使用します。
⑤除雪シャベル…プラスチック製のシャベル。ちり取りでも代用できます。
⑥角スコップ…比較的固く締まった雪に便利。雪を四角く切り出すときに使用します。
雪かきしないとどうなる?まとめ
雪かきは、
- しないと滑って危険、最悪な場合家から出られなくなる
- アパートの場合は基本的に住居者が行う
- 体全体を使って少しずつ作業する
- なるべく複数で行い、適切な場所に捨てる
- 雪かきグッズを使うと効率よくできる
いかがでしたか?「突然雪が積もってどうしよう!」なんて人も、これで雪かきの対処法が分かりましたよね。
雪かきは自分の安全のためにも量も回数も少しずつやるのがポイントです。
ただし、高いところや危険な場所は無理せずに業者や経験者にお任せしましょうね。
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